トップ › 会社比較 › 化学メーカー › エア・ウォーターと住友ベークライト

エア・ウォーターと住友ベークライトの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はエア・ウォーターが約622万円、住友ベークライトが約568万円。エア・ウォーターのほうが約54万円高い。
  • 月の平均残業はエア・ウォーターが15.3時間、住友ベークライトが9.2時間。住友ベークライトのほうが月6.1時間少ない。
  • 売上高はエア・ウォーターが1.07兆円、住友ベークライトが3,199億円で、エア・ウォーターが約3.3倍の規模。

数字で比べる

エア・ウォーター住友ベークライト
働きやすさの点数56.9点(⁠B)66.6点(⁠A)
平均年収816万円(⁠42.5歳)817万円(⁠46.7歳)
30歳換算年収約622万円約568万円
月の平均残業15.3時間9.2時間
有給取得率60.4%未公表
平均勤続年数9.9年20.9年
売上高1.07兆円3,199億円
売上に対する利益の割合-4.8%(⁠税引前利益)12.1%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.26倍1.22倍
従業員数(⁠単体)685人1,684人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合はエア・ウォーターが-4.8%、住友ベークライトが12.1%で、住友ベークライトのほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数はエア・ウォーターが56.9点、住友ベークライトが66.6点で、住友ベークライトが上回る。

何で稼いでいるかの違い

エア・ウォーター

エア・ウォーターは、酸素・窒素などの産業ガスを中心に、LPガスなどのエネルギー、医療用ガスや衛生材料などの医療、食品(⁠冷凍食品、食肉加工、青果物)など幅広い事業を持つ会社です。1929年に札幌で設立された北海酸素が起源で、大同酸素、共同酸素との合併を経て2000年に今の社名になりました。

売上高は約1.07兆円です。事業は、デジタル&インダストリー(⁠産業ガス、電子材料、北米・インドの産業ガス事業など)、エネルギーソリューション(⁠LPガス、灯油、炭酸ガス、水素)、ヘルス&セーフティー(⁠医療用ガス、歯科材料、在宅医療など)、アグリ&フーズ(⁠青果物、冷凍食品、食肉加工、飲料の製造受託)です。

住友ベークライト

住友ベークライトは、半導体封止用のエポキシ樹脂成形材料などの半導体関連材料、工業用樹脂・成形品などの高機能プラスチック、医療機器などのクオリティオブライフ関連製品をつくる会社です。1955年に日本ベークライトと住友化工材工業が合併してできました。

売上高は約3,199億円です。事業は、半導体関連材料、高機能プラスチック(⁠工業用樹脂、成形材料、積層板、航空機部品など)、クオリティオブライフ関連製品の3つです。

歴史の違い

エア・ウォーター

  1. 1929年札幌で酸素の製造・販売のため北海酸素を設立します(⁠1966年にほくさんに社名変更)。
  2. 1993年大同酸素と合併し、大同ほくさんになります。
  3. 2000年共同酸素と合併し、エア・ウォーターになります。
  4. 2009〜2016年相模ハム、ゴールドパック、九州屋、大山ハムなどを子会社にし、食品事業を広げます。

住友ベークライト

  1. 1932年三共からフェノール系合成樹脂事業を引き継ぎ、日本ベークライトを設立します。
  2. 1955年日本ベークライトと住友化工材工業が合併し、住友ベークライトになります。
  3. 2000〜2005年米国のフェノール樹脂事業、Goodrich社の電子材料研究部門、欧州の会社などを買収します。
  4. 2020〜2021年川澄化学工業(⁠今のSBカワスミ)を完全子会社にし、医療機器事業を移します。

いま何に賭けているか

エア・ウォーター

2025年7月以降、連結子会社や事業部門で在庫などをめぐる不適切な会計処理が見つかりました。特別調査委員会の調査で、2019年度から2025年度上半期までの不適切な会計処理と、その一部への経営トップやマネジメント層の関与が認められ、2026年5月に東京証券取引所の特別注意銘柄に指定されています。会社は改善計画を策定するとしています。

住友ベークライト

中期方針は「⁠“ニッチ&トップシェア”を目指し、価値創造につながるポートフォリオ改革に挑戦する」です。2030年に事業利益550億円、事業利益率13%、ROE10%を目指しています。先端半導体用材料の分野では、AIや次世代通信技術に対応した製品に取り組むとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るならエア・ウォーター、時間のゆとりを取るなら住友ベークライト。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い住友ベークライトのほうが景気の波に強い。

よくある質問

エア・ウォーターと住友ベークライトはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はエア・ウォーターが約622万円、住友ベークライトが約568万円。エア・ウォーターのほうが約54万円高い。
エア・ウォーターと住友ベークライトはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はエア・ウォーターが15.3時間、住友ベークライトが9.2時間。住友ベークライトのほうが月6.1時間少ない。
エア・ウォーターと住友ベークライトはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はエア・ウォーターが56.9点、住友ベークライトが66.6点で、住友ベークライトが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく