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荏原製作所とナブテスコの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。産業機械の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は荏原製作所が約737万円、ナブテスコが約544万円。荏原製作所のほうが約193万円高い。
  • 月の平均残業は荏原製作所が23.7時間、ナブテスコが22.3時間。大きな差はない。
  • 売上高は荏原製作所が9,583億円、ナブテスコが3,079億円で、荏原製作所が約3.1倍の規模。

数字で比べる

荏原製作所ナブテスコ
働きやすさの点数68.8点(⁠A+)53.1点(⁠B)
平均年収980万円(⁠43.1歳)715万円(⁠42.6歳)
30歳換算年収約737万円約544万円
月の平均残業23.7時間22.3時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数13.2年14.2年
売上高9,583億円3,079億円
売上に対する利益の割合11.6%(⁠税引前利益)7.0%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.59倍1.03倍
従業員数(⁠単体)5,489人2,186人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は荏原製作所が11.6%、ナブテスコが7.0%で、荏原製作所のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは荏原製作所が1.59倍、ナブテスコが1.03倍で、勢いは荏原製作所が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は荏原製作所が68.8点、ナブテスコが53.1点で、荏原製作所が上回る。

何で稼いでいるかの違い

荏原製作所

荏原製作所は、ポンプ、送風機、冷熱機械、コンプレッサ・タービンなどの風水力機械と、半導体製造に使う真空ポンプやCMP装置、ごみ焼却プラントなどを手がけるメーカーです。1912年に井口在屋博士と畠山一清が「⁠ゐのくち式機械事務所」を創立したのが始まりです。

売上高は約9,583億円です。事業は、建築・産業(⁠標準ポンプ、冷熱機械など)、エネルギー(⁠石油・ガス向けポンプ、コンプレッサ・タービン)、インフラ(⁠上下水道・排水ポンプ)、環境(⁠ごみ焼却プラント、水処理)、精密・電子(⁠真空ポンプ、CMP装置、めっき装置)の5つです。

ナブテスコ

ナブテスコは、産業用ロボットの部品、鉄道車両用ブレーキ・自動扉、航空機部品、船舶用制御装置、建物用自動ドアなどをつくる会社です。2003年に帝人製機とナブコが経営統合してできました。

売上高は約3,079億円です。事業は、コンポーネントソリューション(⁠産業用ロボット部品)、トランスポートソリューション(⁠鉄道車両用ブレーキ・自動扉、航空機用部品、自動車用ブレーキ、舶用制御装置など)、アクセシビリティソリューション(⁠建物用自動扉、プラットホーム安全設備、福祉・介護用機器など)の3つです。

歴史の違い

荏原製作所

  1. 1912〜1920年井口在屋博士と畠山一清がゐのくち式機械事務所を創立し、1920年に荏原製作所を設立して渦巻ポンプの製造を始めます。
  2. 1965年藤沢工場で、日本で初めて標準ポンプの量産体制をつくります。
  3. 1987年藤沢工場で、半導体産業向けの真空機器の生産を始めます。
  4. 2000年米国のElliott Companyを完全子会社にします。

ナブテスコ

  1. 1925年ナブコの前身、日本エヤーブレーキが神戸で設立され、鉄道車両用エアブレーキ装置をつくり始めます。
  2. 1944年帝人製機の前身、帝人航空工業が帝国人造絹絲から独立します。
  3. 1956年ナブコの前身が建物用自動ドアの製造・販売を始めます。
  4. 2003〜2004年帝人製機とナブコが株式移転でナブテスコを設立し、2004年に両社を吸収合併します。

いま何に賭けているか

荏原製作所

新しい長期ビジョン「⁠E-Vision2035」を策定し、スローガンは「⁠Essential EBARA. Everywhere.」です。前のビジョンで掲げた売上収益1兆円以上、ROIC10%以上は想定を上回る水準で進んでいるとしています。精密・電子、エネルギー、建築・産業を会社を支える3本柱とし、インフラと環境は日本起点のビジネスと位置づけています。

ナブテスコ

企業理念は「⁠独創的なモーションコントロール技術で、移動・生活空間に安全・安心・快適を提供」です。長期ビジョンは「⁠未来の“欲しい”に挑戦し続けるイノベーションリーダー」で、「⁠技術」「⁠グローバル化」「⁠社会貢献」に注力するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい荏原製作所。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い荏原製作所のほうが景気の波に強い。

よくある質問

荏原製作所とナブテスコはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は荏原製作所が約737万円、ナブテスコが約544万円。荏原製作所のほうが約193万円高い。
荏原製作所とナブテスコはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は荏原製作所が23.7時間、ナブテスコが22.3時間。大きな差はない。
荏原製作所とナブテスコはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は荏原製作所が68.8点、ナブテスコが53.1点で、荏原製作所が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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