トップ › 会社比較 › 化学メーカー › 日産化学と東海カーボン

日産化学と東海カーボンの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は日産化学が約689万円、東海カーボンが約579万円。日産化学のほうが約110万円高い。
  • 月の平均残業は日産化学が17.4時間、東海カーボンが10.7時間。東海カーボンのほうが月6.7時間少ない。
  • 売上高は日産化学が2,796億円、東海カーボンが3,230億円で、規模は近い。

数字で比べる

日産化学東海カーボン
働きやすさの点数63.9点(⁠A-)61点(A-)
平均年収871万円(⁠40.8歳)770万円(⁠43.1歳)
30歳換算年収約689万円約579万円
月の平均残業17.4時間10.7時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数14.8年13.7年
売上高2,796億円3,230億円
売上に対する利益の割合23.6%(⁠経常利益)8.1%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.34倍1.25倍
従業員数(⁠単体)2,107人727人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は日産化学が23.6%、東海カーボンが8.1%で、日産化学のほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数は日産化学が63.9点、東海カーボンが61点で、日産化学が上回る。

何で稼いでいるかの違い

日産化学

日産化学は、半導体材料やディスプレイ材料などの機能性材料、農薬などの農業化学品、医薬品原薬、基礎化学品をつくる化学メーカーです。1887年に高峰譲吉、渋沢栄一、益田孝らが日本初の化学肥料製造会社として創業した東京人造肥料会社が起源です。

売上高は約2,796億円です。事業は、化学品、機能性材料(⁠液晶配向材用ポリイミド、半導体用反射防止コーティング材など)、農業化学品(⁠除草剤、殺虫剤、殺菌剤、動物用医薬品原薬)、ヘルスケア、卸売などです。

東海カーボン

東海カーボンは、ゴム製品用・黒色顔料用・導電用のカーボンブラック、特殊炭素製品(⁠ファインカーボン)、アルミ電解用カソード、電気製鋼炉用の黒鉛電極などをつくる会社です。1918年に黒鉛電極などの炭素製品の国内自給を目的に、東海電極製造として創立されました。

売上高は約3,230億円です。事業は、カーボンブラック、ファインカーボン(⁠特殊炭素製品、ソリッドSiC、SiCコート)、スメルティング&ライニング(⁠アルミ電解用カソード、高炉用ブロックなど)、黒鉛電極、工業炉及び関連製品、その他(⁠摩擦材、リチウムイオン二次電池用負極材)の6つです。

歴史の違い

日産化学

  1. 1887年高峰譲吉、渋沢栄一、益田孝らが、日本初の化学肥料製造会社として東京人造肥料会社を創業します。
  2. 1937年日本産業傘下の日本化学工業に資産を譲渡し、日産化学工業に社名を変えます。
  3. 1965〜1988年石油化学事業に進出し、1988年に撤退します。
  4. 2001年肥料事業を分社し、研究開発組織を再編します。

東海カーボン

  1. 1918年黒鉛電極などの炭素製品の国内自給を目的に、東海電極製造として創立されます。
  2. 1941年九州若松工場でカーボンブラックの製造を始めます。
  3. 1975年社名を東海カーボンに変えます。
  4. 2014〜2018年カナダのCancarb、米国のSGL GE子会社(⁠黒鉛電極)、米国のSid Richardson Carbon(⁠カーボンブラック)を買収します。

いま何に賭けているか

日産化学

中期経営計画「⁠Vista2027」で、2025年度は半導体材料が全体を牽引し、営業利益636億円、経常利益659億円といずれも過去最高でした。一方、機能性材料以外のセグメントの営業利益は前年比2%程度の増加にとどまったとし、新製品・新事業の創出を最重要課題にしています。AIサーバー向けなどの半導体材料の需要は今後も高い成長が続くと見込んでいます。

東海カーボン

長期ビジョン「⁠Vision 2030:先端素材とソリューションで持続可能な社会の実現に貢献する」のもと、「⁠抜本的な構造改革」「⁠成長市場へのコミット」「⁠サステナブルな価値創出」に取り組んでいます。黒鉛電極事業では国内生産体制の集約とドイツ子会社の売却を2025年半ばまでに終えました。ファインカーボン事業では国内の増産投資を完了し、将来の半導体市場の拡大に備えるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るなら日産化学、時間のゆとりを取るなら東海カーボン。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日産化学のほうが景気の波に強い。

よくある質問

日産化学と東海カーボンはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は日産化学が約689万円、東海カーボンが約579万円。日産化学のほうが約110万円高い。
日産化学と東海カーボンはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は日産化学が17.4時間、東海カーボンが10.7時間。東海カーボンのほうが月6.7時間少ない。
日産化学と東海カーボンはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は日産化学が63.9点、東海カーボンが61点で、日産化学が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく