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塩野義製薬と協和キリンの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は塩野義製薬が約786万円、協和キリンが約754万円。塩野義製薬のほうが約32万円高い。
  • 月の平均残業は塩野義製薬が12.7時間、協和キリンが25.8時間。塩野義製薬のほうが月13.1時間少ない。
  • 有給休暇の取得率は塩野義製薬が63.2%、協和キリンが79.5%。

数字で比べる

塩野義製薬協和キリン
働きやすさの点数69.5点(⁠A+)74.8点(⁠S)
平均年収1,030万円(⁠42.4歳)987万円(⁠42.4歳)
30歳換算年収約786万円約754万円
月の平均残業12.7時間25.8時間
有給取得率63.2%79.5%
平均勤続年数15.3年20.5年
売上高4,997億円4,968億円
売上に対する利益の割合47.8%(⁠税引前利益)17.6%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.49倍1.41倍
従業員数(⁠単体)2,808人3,503人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上高は塩野義製薬が4,997億円、協和キリンが4,968億円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合は塩野義製薬が47.8%、協和キリンが17.6%で、塩野義製薬のほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数は塩野義製薬が69.5点、協和キリンが74.8点で、協和キリンが上回る。

何で稼いでいるかの違い

塩野義製薬

塩野義製薬は、1878年創業の薬種問屋から始まった大阪の製薬会社です。医療用医薬品の研究開発・製造・販売に絞った単一事業の会社で、税引前利益率が約47.8%と非常に高いのが特徴です。最近は鳥居薬品やJTの医薬事業を取り込み、規模を広げています。

売上高は約4,997億円です。事業は医療用医薬品の研究開発・仕入・製造・販売の単一セグメントです。2026年にはViiV Healthcareへの追加出資で同社を持分法適用関連会社にしました。

協和キリン

協和キリンは、キリンホールディングスが親会社の医療用医薬品メーカーです。抗体技術に強みを持ち、X染色体連鎖性低リン血症治療剤「⁠Crysvita」などを世界で販売しています。発酵技術の会社「⁠協和醱酵工業」が前身で、2008年にキリンファーマと統合しました。

売上高は約4,968億円です。事業は医療用医薬品の製造・販売の単一セグメントです。

歴史の違い

塩野義製薬

  1. 1878年初代塩野義三郎が薬種問屋を創業し、和漢薬を売り始めます。
  2. 1910〜1943年塩野製薬所を建て、自社で薬をつくるようになります。
  3. 2008〜2011年アメリカのサイエルファーマを買収し、2011年には大阪に医薬研究センターを建てて創薬研究を集約します。
  4. 2019〜2020年製造をシオノギファーマに移し、エムスリーと合弁会社をつくり、中国に平安塩野義を設立します(⁠2025年に完全子会社化)。

協和キリン

  1. 1949年協和産業の第二会社として協和醱酵工業が設立され、東京証券取引所に上場します。
  2. 1956〜1959年発酵法によるグルタミン酸ソーダ製造法の企業化を公表し、抗悪性腫瘍剤「⁠マイトマイシン」を発売します。
  3. 2008年キリンファーマと株式交換で統合し、キリンホールディングスが親会社になって、協和発酵キリンに社名を変えます。
  4. 2011〜2019年英国のProStrakanを買収し、化学品・食品・バイオケミカルなどの事業を譲渡して医薬に集中します。

いま何に賭けているか

塩野義製薬

2030年のビジョンとして「⁠新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」を掲げ、医療用医薬品を提供する従来型の「⁠創薬型製薬企業」から、幅広いヘルスケアサービスを提供する「⁠HaaS(⁠Healthcare as a Service)企業」への変革を目指しています。会社は、主力製品の特許切れを事業の持続性に関わる課題として挙げています。

協和キリン

2030年に向けたビジョンで、「⁠日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして病気と向き合う人々に笑顔をもたらすLife-changingな価値の継続的な創出」を掲げています。中長期構想「⁠Vision 2030 and Beyond」では、先進的抗体技術と造血幹細胞遺伝子治療の強みを生かして研究開発を加速するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で塩野義製薬が上回っている。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い塩野義製薬のほうが景気の波に強い。

よくある質問

塩野義製薬と協和キリンはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は塩野義製薬が約786万円、協和キリンが約754万円。塩野義製薬のほうが約32万円高い。
塩野義製薬と協和キリンはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は塩野義製薬が12.7時間、協和キリンが25.8時間。塩野義製薬のほうが月13.1時間少ない。
塩野義製薬と協和キリンはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は塩野義製薬が69.5点、協和キリンが74.8点で、協和キリンが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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