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兼松と松田産業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。専門商社の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は兼松が約1,017万円、松田産業が約551万円。兼松のほうが約466万円高い。
  • 売上高は兼松が1.07兆円、松田産業が6,878億円で、兼松が約1.6倍の規模。
  • 売上の4年の伸びは兼松が1.39倍、松田産業が2.53倍で、勢いは松田産業が上。

数字で比べる

兼松松田産業
働きやすさの点数81.1点(⁠S)53.2点(⁠B)
平均年収1,202万円(⁠37.7歳)681万円(⁠39.7歳)
30歳換算年収約1,017万円約551万円
月の平均残業7.5時間未公表
有給取得率73%未公表
平均勤続年数11.8年12.1年
売上高1.07兆円6,878億円
売上に対する利益の割合4.4%(⁠税引前利益)3.4%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.39倍2.53倍
従業員数(⁠単体)861人1,238人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は兼松が81.1点、松田産業が53.2点で、兼松が上回る。

何で稼いでいるかの違い

兼松

兼松は、ICT、電子・デバイス、食料、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空を中心に扱う商社です。1889年に兼松房治郎が神戸で開いた「⁠豪州貿易兼松房治郎商店」が前身で、オーストラリアとの貿易から始まりました。

売上高は約1.07兆円です。食料ではコーヒー、ゴマ、ナッツ、畜産品、大豆・小麦など、電子・デバイスでは電子部品、半導体製造装置、携帯通信端末などを扱っています。

松田産業

松田産業は、半導体・電子部品業界などから出る貴金属スクラップを回収・製錬してリサイクルし、貴金属地金や電子材料を販売する会社です。冷凍魚や畜肉などの食品原材料の販売も手がけています。1978年に貴金属のリサイクル事業を目的としてマツダ貴金属工業を設立したのが実質的な始まりです。

売上高は約6,878億円です。事業は、貴金属関連(⁠貴金属回収製錬、貴金属地金・電子材料の販売、産業廃棄物の収集・運搬・処理)と、食品関連(⁠食品加工原材料の販売、物流サービス)の2つです。

歴史の違い

兼松

  1. 1889〜1918年兼松房治郎が神戸市で「⁠豪州貿易兼松房治郎商店」を開き、1918年に株式会社兼松商店(⁠支店は東京とシドニー)を設立します。
  2. 1967年江商と合併し、兼松江商になります。
  3. 1990年社名を兼松に戻します。
  4. 1999年「⁠構造改革計画」を発表し、“第二の創業”に取り組みます。

松田産業

  1. 1956〜1957年卵白を販売する松田商店と、金属の製錬・販売をする松田商店が設立されます。
  2. 1978年半導体・電子部品業界向けの貴金属リサイクル事業を目的に、マツダ貴金属工業を設立します。
  3. 1992年グループ会社が合併して松田産業になり、パラジウムの鑑定業者に指定されます。
  4. 1995〜2000年自社の白金・パラジウム地金、金・銀地金がロンドンの市場の認定を受けます。

いま何に賭けているか

兼松

中期経営計画「⁠integration 1.0」(⁠2024年4月〜)を、当期に「⁠integration 1.1」へアップデートしました。Visionは「⁠効率的かつ持続可能なサプライチェーンの変革をリードするソリューションプロバイダー」です。DX、GX、イノベーションを重点的に強化するとしています。

松田産業

企業理念は「⁠限りある地球資源を有効活用し、業を通じて社会に貢献する」です。貴金属関連事業では、リサイクル100%の貴金属を原料とした材料の開発・販売や、リチウムイオン電池などのリサイクルの仕組みづくりを進めました。食品関連事業では、インドとインドネシアの現地法人が稼働を始めました。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい松田産業。

よくある質問

兼松と松田産業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は兼松が約1,017万円、松田産業が約551万円。兼松のほうが約466万円高い。
兼松と松田産業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は兼松が81.1点、松田産業が53.2点で、兼松が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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