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伊藤忠商事と三井物産の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。総合商社の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は伊藤忠商事が約1,533万円、三井物産が約1,586万円。三井物産のほうが約53万円高い。
  • 月の平均残業は伊藤忠商事が10.7時間、三井物産が6.1時間。三井物産のほうが月4.6時間少ない。
  • 売上高は伊藤忠商事が14.82兆円、三井物産が14.00兆円で、規模は近い。

数字で比べる

伊藤忠商事三井物産
働きやすさの点数86.3点(⁠S)86.9点(⁠S)
平均年収1,991万円(⁠42歳)2,059万円(⁠42歳)
30歳換算年収約1,533万円約1,586万円
月の平均残業10.7時間6.1時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数17.8年17.1年
売上高14.82兆円14.00兆円
売上に対する利益の割合8.1%(⁠税引前利益)6.0%(⁠純利益)
売上の4年の伸び1.21倍1.19倍
従業員数(⁠単体)4,125人5,333人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は伊藤忠商事が86.3点、三井物産が86.9点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

伊藤忠商事

伊藤忠商事は、総合商社の中でも、衣料品・食品・コンビニ(⁠ファミリーマート)など、消費者に近い分野に強い会社です。「⁠利は川下にあり」を掲げ、最終的に物を買う人に近いところで稼ぐことを重視しています。

売上高は約14.8兆円で、卸売業で国内2位です。総合商社は、物の売り買いの仲介(⁠トレーディング)と、有望な会社に出資してその利益を取り込む「⁠事業投資」の二つで稼ぎます。伊藤忠は8つの事業部門(⁠カンパニー)で、繊維、機械、金属、エネルギー・化学品、食料、住生活、情報・金融などを手がけています。

三井物産

三井物産は、鉄鉱石やLNG(⁠液化天然ガス)などの資源に強い総合商社です。オーストラリアの鉄鉱山やアブダビ、サハリンのLNGなど、世界中の大型プロジェクトに出資し、その利益で大きく稼いでいます。

売上高は約14.0兆円で、卸売業で国内3位です。事業は、金属資源、エネルギー、機械・インフラ、化学品、鉄鋼製品、生活産業、次世代・機能推進の7つの分野に分かれています。

歴史の違い

伊藤忠商事

  1. 1858年初代伊藤忠兵衛が、麻布類の卸売を始めます。
  2. 1918年伊藤忠合名会社を分けて、伊藤忠商事と伊藤忠商店(⁠のちの丸紅)が生まれます。
  3. 1949年戦後、大きすぎる会社を分ける法律で大建産業が4社に分割され、伊藤忠商事として再出発します。
  4. 1977年経営が悪化した総合商社、安宅産業を合併し、規模を大きく広げます。

三井物産

  1. 1947年戦前の三井物産が解散させられた後、「⁠第一物産」として発足します。
  2. 1959年社名を三井物産に戻し、総合商社としての形を整えます。
  3. 1960〜1970年代オーストラリアの炭鉱・鉄鉱山、ブラジルの鉄鉱石会社、アブダビのLNGなどに参画し、資源に強い商社になります。
  4. 1994年サハリンIIの石油・天然ガス開発に調印します。

いま何に賭けているか

伊藤忠商事

中期経営計画をやめ、長く使う経営方針「⁠The Brand-new Deal ~利は川下にあり~」を掲げています。マーケティング力を磨き、消費者に近い「⁠川下」から投資を広げていくことで、利益の成長、企業ブランドの向上、株主還元の3つを進めるとしています。

三井物産

中期経営計画2026「⁠Creating Sustainable Futures」の3年間で、約2.4兆円の成長投資を行いました。世界最大級の未開発鉄鉱石の鉱床を持つオーストラリアのRhodes Ridge事業などを次のステージの柱にしようとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で三井物産が上回っている。

よくある質問

伊藤忠商事と三井物産はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は伊藤忠商事が約1,533万円、三井物産が約1,586万円。三井物産のほうが約53万円高い。
伊藤忠商事と三井物産はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は伊藤忠商事が10.7時間、三井物産が6.1時間。三井物産のほうが月4.6時間少ない。
伊藤忠商事と三井物産はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は伊藤忠商事が86.3点、三井物産が86.9点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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