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DICとカネカの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はDICが約585万円、カネカが約649万円。カネカのほうが約64万円高い。
  • 月の平均残業はDICが12.9時間、カネカが19.6時間。DICのほうが月6.7時間少ない。
  • 売上高はDICが1.05兆円、カネカが8,116億円で、規模は近い。

数字で比べる

DICカネカ
働きやすさの点数62.6点(⁠A-)65.3点(⁠A)
平均年収799万円(⁠44.3歳)824万円(⁠41歳)
30歳換算年収約585万円約649万円
月の平均残業12.9時間19.6時間
有給取得率70.1%未公表
平均勤続年数17年15.5年
売上高1.05兆円8,116億円
売上に対する利益の割合4.2%(⁠経常利益)3.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.23倍1.17倍
従業員数(⁠単体)3,880人3,485人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合はDICが4.2%、カネカが3.6%で、差は小さい。
  • 当サイトの働きやすさの点数はDICが62.6点、カネカが65.3点で、カネカが上回る。

何で稼いでいるかの違い

DIC

DICは、印刷インキ、顔料、合成樹脂などをつくる化学メーカーです。1908年に東京・本所で川村インキ製造所として創業し、2008年に大日本インキ化学工業から今の社名に変わりました。約60か国で事業を展開しています。

売上高は約1.05兆円です。事業は、パッケージング&グラフィック(⁠グラビアインキ、新聞インキなどの印刷インキ、包材用接着剤など)、カラー&ディスプレイ(⁠塗料用・プラスチック用・化粧品用などの顔料、カラーフィルタ用顔料)、ファンクショナルプロダクツ(⁠合成樹脂、PPSコンパウンド、エポキシ樹脂など)の3つです。

カネカ

カネカは、塩化ビニル樹脂や変成シリコーンポリマーなどの素材、発泡樹脂や太陽電池、医療機器、医薬品、食品(⁠油脂、酵母など)などを手がける化学メーカーです。1949年に鐘淵紡績から繊維以外の事業を引き継いで分離独立しました。2004年に鐘淵化学工業から今の社名になりました。

売上高は約8,116億円です。事業は、Material(⁠塩ビ、モディファイヤー、生分解性バイオポリマーなど)、Quality of Life(⁠発泡樹脂、ポリイミドフィルム、太陽電池、アクリル系合成繊維など)、Health Care(⁠医療機器、医薬品など)、Nutrition(⁠食品など)の4つです。

歴史の違い

DIC

  1. 1908年東京・本所で川村インキ製造所として創業します。
  2. 1937年大日本インキ製造株式会社を設立します。
  3. 1962年合成樹脂の日本ライヒホールド化学工業を合併し、大日本インキ化学工業に社名を変えます。
  4. 1973年性能を大きく高めたネマティック型液晶を開発し、電卓で採用されます。

カネカ

  1. 1949年鐘淵紡績から繊維部門以外の事業を引き継いで設立されます。
  2. 1950〜1957年塩化ビニル樹脂、ショートニング、アクリル系合成繊維「⁠カネカロン」の製造を始めます。
  3. 1977〜1986年コエンザイムQ10、変成シリコーンポリマー、超耐熱ポリイミドフィルム、医療機器の製造を始めます。
  4. 1999〜2004年電力用太陽電池の製造を始め、2004年に社名をカネカに変えます。

いま何に賭けているか

DIC

経営ビジョンは「⁠彩りと快適を提供し、人と地球の未来をより良いものに -Color & Comfort-」です。長期経営計画「⁠DIC Vision 2030」の最終フェーズとして、2026〜2030年度の「⁠Phase2計画」を策定しました。インキ・顔料・ポリマの中核事業の収益力を強化するとともに、半導体やバッテリーなどを支えるケミトロニクス、コンポジット/デバイスを成長事業にするとしています。

カネカ

パーパスは「⁠カガクでネガイをカナエル会社」で、環境・エネルギー、食糧、健康の3つをドメインにしています。ESG経営を「⁠世界を健康にする健康経営-Wellness First」と定義しています。行動指針は「⁠実験カンパニー(⁠大量に試していいものだけを残す)」です。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るならカネカ、時間のゆとりを取るならDIC。

よくある質問

DICとカネカはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はDICが約585万円、カネカが約649万円。カネカのほうが約64万円高い。
DICとカネカはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はDICが12.9時間、カネカが19.6時間。DICのほうが月6.7時間少ない。
DICとカネカはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はDICが62.6点、カネカが65.3点で、カネカが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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