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DICとデンカの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はDICが約585万円、デンカが約598万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高はDICが1.05兆円、デンカが3,842億円で、DICが約2.7倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はDICが4.2%、デンカが5.0%で、差は小さい。

数字で比べる

DICデンカ
働きやすさの点数62.6点(⁠A-)64.2点(⁠A-)
平均年収799万円(⁠44.3歳)756万円(⁠40.8歳)
30歳換算年収約585万円約598万円
月の平均残業12.9時間未公表
有給取得率70.1%未公表
平均勤続年数17年16.4年
売上高1.05兆円3,842億円
売上に対する利益の割合4.2%(⁠経常利益)5.0%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.23倍1.00倍
従業員数(⁠単体)3,880人4,234人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはDICが1.23倍、デンカが1.00倍で、勢いはDICが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はDICが62.6点、デンカが64.2点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

DIC

DICは、印刷インキ、顔料、合成樹脂などをつくる化学メーカーです。1908年に東京・本所で川村インキ製造所として創業し、2008年に大日本インキ化学工業から今の社名に変わりました。約60か国で事業を展開しています。

売上高は約1.05兆円です。事業は、パッケージング&グラフィック(⁠グラビアインキ、新聞インキなどの印刷インキ、包材用接着剤など)、カラー&ディスプレイ(⁠塗料用・プラスチック用・化粧品用などの顔料、カラーフィルタ用顔料)、ファンクショナルプロダクツ(⁠合成樹脂、PPSコンパウンド、エポキシ樹脂など)の3つです。

デンカ

デンカは、溶融シリカやアセチレンブラックなどの電子・先端材料、ワクチンや診断薬などのライフイノベーション、クロロプレンゴムなどのエラストマー・インフラ、スチレン系樹脂などのポリマーをつくる化学メーカーです。1915年に設立され、カーバイドと石灰窒素の製造から始まりました。

売上高は約3,842億円です。事業は、電子・先端プロダクツ、ライフイノベーション(⁠ワクチン、抗原迅速診断キット、臨床試薬など)、エラストマー・インフラソリューション、ポリマーソリューションの4つです。

歴史の違い

DIC

  1. 1908年東京・本所で川村インキ製造所として創業します。
  2. 1937年大日本インキ製造株式会社を設立します。
  3. 1962年合成樹脂の日本ライヒホールド化学工業を合併し、大日本インキ化学工業に社名を変えます。
  4. 1973年性能を大きく高めたネマティック型液晶を開発し、電卓で採用されます。

デンカ

  1. 1915〜1916年設立され、大牟田工場でカーバイドと石灰窒素の製造を始めます。
  2. 1962年青海工場で国産クロロプレンゴムの製造に成功します。
  3. 1979年東芝化学工業の株式を譲り受け、のちにデンカ生研と社名を変えます。
  4. 2014〜2015年米国でDuPont社のクロロプレンゴム事業を譲り受け、社名をデンカに変えます。

いま何に賭けているか

DIC

経営ビジョンは「⁠彩りと快適を提供し、人と地球の未来をより良いものに -Color & Comfort-」です。長期経営計画「⁠DIC Vision 2030」の最終フェーズとして、2026〜2030年度の「⁠Phase2計画」を策定しました。インキ・顔料・ポリマの中核事業の収益力を強化するとともに、半導体やバッテリーなどを支えるケミトロニクス、コンポジット/デバイスを成長事業にするとしています。

デンカ

経営計画「⁠Mission 2030」を進めてきましたが、事業環境の変化で収益力が落ち、米国のクロロプレンゴム事業が収益を大きく圧迫していました。2025年度は「⁠ポートフォリオ変革の加速」と「⁠稼ぐ力の回復」を最優先にし、米国子会社の製造設備を暫定停止し、セメントなどの不採算事業から撤退しました。スチレン関連事業は2027年4月を目途に分社化を検討しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいDIC。

よくある質問

DICとデンカはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はDICが約585万円、デンカが約598万円。ほぼ同じ水準。
DICとデンカはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はDICが62.6点、デンカが64.2点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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