トップ › 会社比較 › 化学・素材 › 富士フイルムホールディングスとAGC

富士フイルムホールディングスとAGCの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学・素材の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は富士フイルムホールディングスが約813万円、AGCが約676万円。富士フイルムホールディングスのほうが約137万円高い。
  • 売上高は富士フイルムホールディングスが3.36兆円、AGCが2.06兆円で、富士フイルムホールディングスが約1.6倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は富士フイルムホールディングスが10.9%、AGCが6.1%で、富士フイルムホールディングスのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

富士フイルムホールディングスAGC
働きやすさの点数79.1点(⁠S)70.1点(⁠A+)
平均年収1,086万円(⁠43.3歳)905万円(⁠43.4歳)
30歳換算年収約813万円約676万円
月の平均残業未公表未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数17.2年17年
売上高3.36兆円2.06兆円
売上に対する利益の割合10.9%(⁠税引前利益)6.1%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.33倍1.21倍
従業員数(⁠単体)1,198人8,122人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは富士フイルムホールディングスが1.33倍、AGCが1.21倍で、勢いは富士フイルムホールディングスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は富士フイルムホールディングスが79.1点、AGCが70.1点で、富士フイルムホールディングスが上回る。

何で稼いでいるかの違い

富士フイルムホールディングス

富士フイルムホールディングスは、写真フィルムの会社から、医療機器、バイオ医薬品の受託製造、半導体材料、複合機などを手がける会社へと大きく変身した企業です。写真フィルムで培った技術を土台に、事業の柱を次々に入れ替えてきました。

売上高は約3.4兆円で、化学工業で国内3位です。事業は、ヘルスケア(⁠医療機器、バイオ医薬品の製造受託、創薬支援材料、化粧品など)、エレクトロニクス(⁠半導体材料など)、ビジネスイノベーション(⁠複合機・ITサービス)、イメージング(⁠カメラ・インスタントカメラなど)の4つです。

AGC

AGC(⁠旧・旭硝子)は、1907年に創立された世界的なガラスメーカーです。建物の窓ガラス、自動車のガラス、ディスプレイ用のガラス基板に加え、化学品(⁠塩ビ、フッ素製品)、医薬品の受託製造まで手がけています。

売上高は約2.1兆円です。事業は、建築ガラス、オートモーティブ(⁠自動車用ガラス)、電子(⁠ディスプレイ用ガラス基板、半導体関連部材)、化学品(⁠苛性ソーダ、塩化ビニル樹脂、フッ素製品)、ライフサイエンス(⁠医薬品の開発・製造受託)の5つです。

歴史の違い

富士フイルムホールディングス

  1. 1934年写真フィルムの国産化を目指し、大日本セルロイドの写真フィルム部を引き継いで、富士写真フイルムが設立されます。
  2. 1962年イギリスのランクゼロックスとの合弁で富士ゼロックスを設立し、複写機の事業に進出します。
  3. 2006年持株会社の富士フイルムホールディングスに移ります。
  4. 2008〜2019年富山化学工業、和光純薬工業、バイオ医薬品の製造会社などを次々に買収し、ヘルスケアを大きな柱に育てます。

AGC

  1. 1907〜1917年旭硝子が創立され、1909年に日本で初めて板ガラスの工業生産を始めます。
  2. 1950〜1964年三菱化成工業の分割で旭硝子として再出発し、ブラウン管用ガラス、自動車用ガラス、フッ素化学品の生産を始めます。
  3. 1981年ベルギーのグラバーベル社を買収し、欧州に進出します。
  4. 1985〜2010年合成石英ガラス、液晶用のガラス基板、スマートフォン向けのカバーガラス用特殊ガラスの生産を始めます。

いま何に賭けているか

富士フイルムホールディングス

中期経営計画「⁠VISION2030」で、「⁠世界TOP Tierの事業の集合体」になることを目指しています。競争優位を長く保てる事業に集中して「⁠稼げる会社」に進化させ、その利益をバイオCDMOや半導体材料などの成長分野に再投資する好循環を目指しています。

AGC

パーパスに「⁠AGC、いつも世界の大事な一部」を掲げ、長期経営戦略「⁠2030年のありたい姿」と中期経営計画「⁠AGC plus-2026」で、市況変動に強く、成長性の高い事業ポートフォリオへの変革を目指しています。2026年にROE5%以上、2027年以降早期に8%超えを目指すとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い富士フイルムホールディングスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

富士フイルムホールディングスとAGCはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は富士フイルムホールディングスが約813万円、AGCが約676万円。富士フイルムホールディングスのほうが約137万円高い。
富士フイルムホールディングスとAGCはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は富士フイルムホールディングスが79.1点、AGCが70.1点で、富士フイルムホールディングスが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく