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東海カーボンとニチアスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は東海カーボンが約579万円、ニチアスが約600万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業は東海カーボンが10.7時間、ニチアスが12.5時間。大きな差はない。
  • 売上高は東海カーボンが3,230億円、ニチアスが2,519億円で、規模は近い。

数字で比べる

東海カーボンニチアス
働きやすさの点数61点(A-)63点(A-)
平均年収770万円(⁠43.1歳)760万円(⁠40.9歳)
30歳換算年収約579万円約600万円
月の平均残業10.7時間12.5時間
有給取得率未公表83.8%
平均勤続年数13.7年13.5年
売上高3,230億円2,519億円
売上に対する利益の割合8.1%(⁠経常利益)15.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.25倍1.16倍
従業員数(⁠単体)727人1,930人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は東海カーボンが8.1%、ニチアスが15.6%で、ニチアスのほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数は東海カーボンが61点、ニチアスが63点で、ニチアスが上回る。

何で稼いでいるかの違い

東海カーボン

東海カーボンは、ゴム製品用・黒色顔料用・導電用のカーボンブラック、特殊炭素製品(⁠ファインカーボン)、アルミ電解用カソード、電気製鋼炉用の黒鉛電極などをつくる会社です。1918年に黒鉛電極などの炭素製品の国内自給を目的に、東海電極製造として創立されました。

売上高は約3,230億円です。事業は、カーボンブラック、ファインカーボン(⁠特殊炭素製品、ソリッドSiC、SiCコート)、スメルティング&ライニング(⁠アルミ電解用カソード、高炉用ブロックなど)、黒鉛電極、工業炉及び関連製品、その他(⁠摩擦材、リチウムイオン二次電池用負極材)の6つです。

ニチアス

ニチアス(⁠旧日本アスベスト)は、「⁠断つ・保つ」の技術を基盤に、プラント設備向けの製品・エンジニアリング、工業製品、高機能製品、自動車部品、建材を手がける会社です。1896年に大阪市で日本アスベストとして設立されました。

売上高は約2,519億円です。事業は、プラント向け工事・販売、工業製品、高機能製品、自動車部品、建材の5つです。

歴史の違い

東海カーボン

  1. 1918年黒鉛電極などの炭素製品の国内自給を目的に、東海電極製造として創立されます。
  2. 1941年九州若松工場でカーボンブラックの製造を始めます。
  3. 1975年社名を東海カーボンに変えます。
  4. 2014〜2018年カナダのCancarb、米国のSGL GE子会社(⁠黒鉛電極)、米国のSid Richardson Carbon(⁠カーボンブラック)を買収します。

ニチアス

  1. 1896年大阪市で日本アスベストを設立し、石綿製品の取扱いを始めます。
  2. 1930年最初の国産「⁠ジョイントシートパッキング」を完成させます。
  3. 1961〜1962年東証2部に上場し、1部に指定されます。
  4. 1981年社名をニチアスに変えます。

いま何に賭けているか

東海カーボン

長期ビジョン「⁠Vision 2030:先端素材とソリューションで持続可能な社会の実現に貢献する」のもと、「⁠抜本的な構造改革」「⁠成長市場へのコミット」「⁠サステナブルな価値創出」に取り組んでいます。黒鉛電極事業では国内生産体制の集約とドイツ子会社の売却を2025年半ばまでに終えました。ファインカーボン事業では国内の増産投資を完了し、将来の半導体市場の拡大に備えるとしています。

ニチアス

ニチアス理念は「⁠私たちは、『⁠断つ・保つ』の技術で地球の明るい未来に貢献します。」で、長期ビジョンは「⁠『⁠断つ・保つ』で明るい未来へ」です。会社は、1896年にわが国の保温・断熱分野のパイオニアとしてスタートしたとしています。中期経営計画「⁠しくみ・130」で、2027年3月期に売上高2,700億円、営業利益率16.7%を予想しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いニチアスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

東海カーボンとニチアスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は東海カーボンが約579万円、ニチアスが約600万円。ほぼ同じ水準。
東海カーボンとニチアスはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は東海カーボンが10.7時間、ニチアスが12.5時間。大きな差はない。
東海カーボンとニチアスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東海カーボンが61点、ニチアスが63点で、ニチアスが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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