トップ › 会社比較 › 化学メーカー › 東ソーと日油

東ソーと日油の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は東ソーが約689万円、日油が約637万円。東ソーのほうが約52万円高い。
  • 売上高は東ソーが1.02兆円、日油が2,580億円で、東ソーが約4.0倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は東ソーが10.5%、日油が19.5%で、日油のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

東ソー日油
働きやすさの点数62.6点(⁠A-)65.7点(⁠A)
平均年収829万円(⁠38.5歳)844万円(⁠42.9歳)
30歳換算年収約689万円約637万円
月の平均残業16.2時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数13.2年14.8年
売上高1.02兆円2,580億円
売上に対する利益の割合10.5%(⁠経常利益)19.5%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.11倍1.34倍
従業員数(⁠単体)4,002人1,976人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは東ソーが1.11倍、日油が1.34倍で、勢いは日油が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は東ソーが62.6点、日油が65.7点で、日油が上回る。

何で稼いでいるかの違い

東ソー

東ソーは、苛性ソーダ・塩化ビニルなどのクロル・アルカリ、ポリエチレンなどの石油化学、機能商品、エンジニアリングの事業を手がける化学メーカーです。1935年に山口県で東洋曹達工業として設立されました。

売上高は約1.02兆円です。事業は、石油化学、クロル・アルカリ、機能商品、エンジニアリングなどです。1999年に苛性ソーダと塩化ビニルモノマーでそれぞれ年産100万t体制をつくりました。

日油

日油(⁠旧日本油脂)は、界面活性剤や有機過酸化物などの機能化学品、DDS医薬用製剤原料などの医薬・医療・健康製品、産業用爆薬や宇宙関連製品などの化薬をつくる化学メーカーです。1921年に硬化油工業のスタンダード油脂を母体に発足しました。

売上高は約2,580億円です。事業は、機能化学品(⁠脂肪酸、界面活性剤、有機過酸化物、電子材料、特殊防錆処理剤など)、医薬・医療・健康(⁠食用加工油脂、生体適合性素材、DDS医薬用製剤原料など)、化薬(⁠産業用爆薬、宇宙関連製品、防衛関連製品など)の3つが中心です。

歴史の違い

東ソー

  1. 1935年山口県で東洋曹達工業を設立し、翌年にソーダ灰の製造を始めます。
  2. 1955年日本オルガノ商会(⁠今のオルガノ)に資本参加します。
  3. 1971年液体クロマトグラフィー用のカラムを開発し、科学計測の分野に進出します。
  4. 1987年社名を東ソーに変えます。

日油

  1. 1921〜1937年スタンダード油脂を母体に発足し、ベルベット石鹸などを合併して日本油脂に社名を変えます。
  2. 1943年帝国火薬工業などを合併し、総合化学会社としての基礎を確立します。
  3. 1949年油脂・塗料・火薬・溶接棒の事業を引き継ぐ第二会社として、日本油脂が分離独立します。
  4. 1973〜1995年米国企業との合弁で防錆処理の会社をつくり、米国、ベルギー、インドネシアに会社を設立します。

いま何に賭けているか

東ソー

企業理念は「⁠化学の革新を通して、幸せを実現し、社会に貢献する」です。2025〜2027年度の中期経営計画で、事業を、食塩電解・ナフサ熱分解を起点とする「⁠チェーン事業」と、医薬・半導体業界向けなどの「⁠先端事業」の2つに分けて定義しています。

日油

経営理念は「⁠バイオから宇宙まで、化学の力で新しい価値を創造する企業グループとして、人と社会に貢献する」です。「⁠NOF VISION 2030」を目指し、「⁠2028中期経営計画」で「⁠変革と創造」を基本方針に掲げています。「⁠ライフ・ヘルスケア」「⁠環境・エネルギー」「⁠電子・情報」の3分野に積極的に投資するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい日油。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日油のほうが景気の波に強い。

よくある質問

東ソーと日油はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は東ソーが約689万円、日油が約637万円。東ソーのほうが約52万円高い。
東ソーと日油はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東ソーが62.6点、日油が65.7点で、日油が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく