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信越化学工業と旭化成の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学・素材の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は信越化学工業が約711万円、旭化成が約655万円。信越化学工業のほうが約56万円高い。
  • 売上高は信越化学工業が2.57兆円、旭化成が3.07兆円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合は信越化学工業が27.5%、旭化成が7.5%で、信越化学工業のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

信越化学工業旭化成
働きやすさの点数73.3点(⁠S-)67点(A+)
平均年収899万円(⁠40.8歳)848万円(⁠41.9歳)
30歳換算年収約711万円約655万円
月の平均残業未公表22.1時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数18.8年17.4年
売上高2.57兆円3.07兆円
売上に対する利益の割合27.5%(⁠経常利益)7.5%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.24倍1.25倍
従業員数(⁠単体)4,059人8,233人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は信越化学工業が73.3点、旭化成が67点で、信越化学工業が上回る。

何で稼いでいるかの違い

信越化学工業

信越化学工業は、半導体の材料となるシリコンや、塩化ビニル樹脂、シリコーンなどを世界中に供給する化学メーカーです。売上に対する利益率が非常に高い、日本を代表する高収益企業です。

売上高は約2.6兆円で、化学工業で国内5位です。事業は、電子材料(⁠半導体シリコン、希土類磁石、フォトレジスト、マスクブランクスなど)、生活環境基盤材料(⁠塩化ビニル樹脂、か性ソーダなど)、機能材料(⁠シリコーン、セルロース誘導体など)、加工・商事・技術サービスの4つです。

旭化成

旭化成は、化学を土台に、住宅(⁠ヘーベルハウス)、医薬品・医療機器、電子部品、電池の材料まで手がける会社です。宮崎県延岡市で化学繊維とアンモニアの製造から始まり、100年かけて多角化してきました。

売上高は約3.1兆円で、化学工業で国内4位です。事業は、マテリアル(⁠化学品、電子材料・部品、自動車内装材、電池用セパレータなど)、住宅(⁠ヘーベルハウス、建材、米国・豪州の住宅事業)、ヘルスケア(⁠医薬品、ウイルス除去フィルター、AEDなどの救命医療機器)の3領域です。

歴史の違い

信越化学工業

  1. 1926年信濃電気と日本窒素肥料の共同出資で、信越窒素肥料として発足します。
  2. 1953年シリコーン(⁠珪素樹脂)の製造を始めます。
  3. 1960〜1967年半導体シリコンの製造を始め、信越半導体を設立します。
  4. 1973年アメリカにシンテック社を設立し、塩化ビニル樹脂の製造を始めます。

旭化成

  1. 1922〜1931年レーヨン糸の旭絹織、キュプラ繊維の日本ベンベルグ絹絲、アンモニアの延岡アンモニア絹絲が生まれ、のちに一つになります。
  2. 1950〜1960年代ダウ・ケミカルと合弁で合成樹脂に進出し、「⁠サランラップ」の販売や、建材「⁠へーベル」の製造を始めます。
  3. 1972年「⁠ヘーベルハウス」を本格展開し、住宅事業に進出します。
  4. 1999〜2003年食品事業、焼酎・酒類事業を売却し、持株会社制に移行します。

いま何に賭けているか

信越化学工業

AIの進展を支える「⁠先端電子材料総合メーカー」としての機能を広げ、AIインフラに関してはすべての事業で事業機会を追求するとしています。目標とする経営指標は「⁠年次ごとの増収、増益」とシンプルで、中国からの過剰輸出など市況の変化にも機敏に対応するとしています。

旭化成

グループミッションは「⁠世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献します。」です。ヘルスケア・住宅・マテリアルという多様な事業を持つことを強みに、住宅とエネルギー、医療と住宅のように、産業の境界を越えた課題に取り組み、高付加価値の製品やサービスを生み出すことを目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い信越化学工業のほうが景気の波に強い。

よくある質問

信越化学工業と旭化成はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は信越化学工業が約711万円、旭化成が約655万円。信越化学工業のほうが約56万円高い。
信越化学工業と旭化成はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は信越化学工業が73.3点、旭化成が67点で、信越化学工業が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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