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キーエンスとファナックの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。FA・制御機器の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はキーエンスが約1,953万円、ファナックが約920万円。キーエンスのほうが約1,033万円高い。
  • 売上高はキーエンスが1.17兆円、ファナックが8,578億円で、キーエンスが約1.4倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はキーエンスが54.4%、ファナックが26.5%で、キーエンスのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

キーエンスファナック
働きやすさの点数81.3点(⁠S)71.6点(⁠S-)
平均年収2,178万円(⁠35歳)1,144万円(⁠40歳)
30歳換算年収約1,953万円約920万円
月の平均残業未公表24時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数11.3年13.8年
売上高1.17兆円8,578億円
売上に対する利益の割合54.4%(⁠経常利益)26.5%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.55倍1.17倍
従業員数(⁠単体)3,306人4,842人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはキーエンスが1.55倍、ファナックが1.17倍で、勢いはキーエンスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はキーエンスが81.3点、ファナックが71.6点で、キーエンスが上回る。

何で稼いでいるかの違い

キーエンス

キーエンスは、工場の自動化に使うセンサー、測定器、画像処理システムなどを開発し、自社の営業が直接販売する会社です。製造は子会社のキーエンスエンジニアリングが担い、売上の半分以上が経常利益として残る、日本屈指の高収益企業です。

売上高は約1.17兆円、経常利益は約6,358億円で、売上に対する割合は約54%です。電機業界の中央値(⁠約8.5%)の6倍以上あります。

ファナック

ファナックは、CNCとサーボモータからなるCNCシステム、産業用ロボット、ロボマシン(⁠小型切削加工機、電動射出成形機、ワイヤ放電加工機)をつくる会社です。1972年に富士通のNC部門が独立してできました。本社は山梨県忍野村にあります。

売上高は約8,578億円です。事業は、FA(⁠CNCシステムとレーザ)、ロボット、ロボマシンの3部門です。いずれもCNCシステムの技術をベースにしています。

歴史の違い

キーエンス

  1. 1972年滝崎武光が兵庫県伊丹市でリード電機を創立し、自動制御機器の開発を始めます。
  2. 1973年工場の自動化に使うセンサーの開発・製造販売を始めます。
  3. 1985〜1990年アメリカ・ドイツに現地法人をつくり、1986年に社名をキーエンスに変えます。
  4. 2001〜2016年中国、ブラジル、インド、インドネシア、ベトナム、フィリピンに現地法人をつくり、海外でも直販体制を広げます。

ファナック

  1. 1956年前年に発足したコントロールのプロジェクトチームが、日本で民間初のNCとサーボ機構の開発に成功します。
  2. 1972年富士通のNC部門が分離し、富士通ファナックとして設立されます。
  3. 1980〜1984年山梨県忍野村にロボットとNC工作機械の工場を建て、本店も忍野村に移します。
  4. 1982〜1986年アメリカのGMとロボットの合弁会社、GEとCNCの合弁会社を設立します。

いま何に賭けているか

キーエンス

会社は「⁠企画開発力の強化」と「⁠海外事業の拡大」を課題に挙げています。海外では当社商品の浸透度がまだ小さいとし、国内と同じ直販体制を現地で育てることで成長を目指しています。M&Aも含めて新しい付加価値の創出を検討するとしています。

ファナック

「⁠one FANUC」をスローガンに、FA、ロボット、ロボマシンとサービスが一体となってトータルソリューションを提供するとしています。「⁠壊れない」「⁠壊れる前に知らせる」「⁠壊れてもすぐ直せる」商品の開発と、「⁠サービスファースト」を掲げています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいキーエンス。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いキーエンスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

キーエンスとファナックはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はキーエンスが約1,953万円、ファナックが約920万円。キーエンスのほうが約1,033万円高い。
キーエンスとファナックはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はキーエンスが81.3点、ファナックが71.6点で、キーエンスが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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