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武田薬品工業と協和キリンの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は武田薬品工業が約844万円、協和キリンが約754万円。武田薬品工業のほうが約90万円高い。
  • 月の平均残業は武田薬品工業が18時間、協和キリンが25.8時間。武田薬品工業のほうが月7.8時間少ない。
  • 売上高は武田薬品工業が4.51兆円、協和キリンが4,968億円で、武田薬品工業が約9.1倍の規模。

数字で比べる

武田薬品工業協和キリン
働きやすさの点数66.7点(⁠A)74.8点(⁠S)
平均年収1,144万円(⁠44歳)987万円(⁠42.4歳)
30歳換算年収約844万円約754万円
月の平均残業18時間25.8時間
有給取得率未公表79.5%
平均勤続年数13.8年20.5年
売上高4.51兆円4,968億円
売上に対する利益の割合-3.2%(⁠税引前利益)17.6%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.26倍1.41倍
従業員数(⁠単体)4,792人3,503人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は武田薬品工業が-3.2%、協和キリンが17.6%で、協和キリンのほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは武田薬品工業が1.26倍、協和キリンが1.41倍で、勢いは協和キリンが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は武田薬品工業が66.7点、協和キリンが74.8点で、協和キリンが上回る。

何で稼いでいるかの違い

武田薬品工業

武田薬品工業は、江戸時代に大阪・道修町の薬の問屋として始まった、日本最大の製薬会社です。いまは売上の多くを海外で稼ぐ「⁠グローバルなバイオ医薬品企業」を名乗り、世界中から人と研究を集めています。

売上高は約4.5兆円で、化学工業(⁠医薬品を含む)で国内1位です。お金の入り口は、病院で処方される医薬品です。患者さんが使う薬の代金は、多くの国で公的な保険から支払われます。

協和キリン

協和キリンは、キリンホールディングスが親会社の医療用医薬品メーカーです。抗体技術に強みを持ち、X染色体連鎖性低リン血症治療剤「⁠Crysvita」などを世界で販売しています。発酵技術の会社「⁠協和醱酵工業」が前身で、2008年にキリンファーマと統合しました。

売上高は約4,968億円です。事業は医療用医薬品の製造・販売の単一セグメントです。

歴史の違い

武田薬品工業

  1. 1781年大阪で薬種商(⁠薬の問屋)として創業します。
  2. 1914〜1915年研究部門と工場をつくり、薬を「⁠売る」会社から「⁠研究してつくる」会社になっていきます。
  3. 2005〜2007年動物用医薬品、ビタミン、化学品、食品、農薬などの事業を次々に売却し、医薬品に集中します。
  4. 2008〜2011年アメリカのミレニアム(⁠がんの薬)、スイスのナイコメッドなど、海外の製薬会社を大型買収して世界に広がります。

協和キリン

  1. 1949年協和産業の第二会社として協和醱酵工業が設立され、東京証券取引所に上場します。
  2. 1956〜1959年発酵法によるグルタミン酸ソーダ製造法の企業化を公表し、抗悪性腫瘍剤「⁠マイトマイシン」を発売します。
  3. 2008年キリンファーマと株式交換で統合し、キリンホールディングスが親会社になって、協和発酵キリンに社名を変えます。
  4. 2011〜2019年英国のProStrakanを買収し、化学品・食品・バイオケミカルなどの事業を譲渡して医薬に集中します。

いま何に賭けているか

武田薬品工業

重点の3分野に経営資源を集中し、研究開発にAIやデジタル技術を広く取り入れることで、新薬をより速く、効率よく患者さんに届けることを目指しています。薬価への圧力が強まる中でも、研究開発のパイプライン(⁠開発中の新薬の候補)を育てることが成長のカギです。

協和キリン

2030年に向けたビジョンで、「⁠日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして病気と向き合う人々に笑顔をもたらすLife-changingな価値の継続的な創出」を掲げています。中長期構想「⁠Vision 2030 and Beyond」では、先進的抗体技術と造血幹細胞遺伝子治療の強みを生かして研究開発を加速するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で武田薬品工業が上回っている。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い協和キリンのほうが景気の波に強い。

よくある質問

武田薬品工業と協和キリンはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は武田薬品工業が約844万円、協和キリンが約754万円。武田薬品工業のほうが約90万円高い。
武田薬品工業と協和キリンはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は武田薬品工業が18時間、協和キリンが25.8時間。武田薬品工業のほうが月7.8時間少ない。
武田薬品工業と協和キリンはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は武田薬品工業が66.7点、協和キリンが74.8点で、協和キリンが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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