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日産化学とカネカの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は日産化学が約689万円、カネカが約649万円。日産化学のほうが約40万円高い。
  • 月の平均残業は日産化学が17.4時間、カネカが19.6時間。日産化学のほうが月2.2時間少ない。
  • 売上高は日産化学が2,796億円、カネカが8,116億円で、カネカが約2.9倍の規模。

数字で比べる

日産化学カネカ
働きやすさの点数63.9点(⁠A-)65.3点(⁠A)
平均年収871万円(⁠40.8歳)824万円(⁠41歳)
30歳換算年収約689万円約649万円
月の平均残業17.4時間19.6時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数14.8年15.5年
売上高2,796億円8,116億円
売上に対する利益の割合23.6%(⁠経常利益)3.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.34倍1.17倍
従業員数(⁠単体)2,107人3,485人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は日産化学が23.6%、カネカが3.6%で、日産化学のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは日産化学が1.34倍、カネカが1.17倍で、勢いは日産化学が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は日産化学が63.9点、カネカが65.3点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

日産化学

日産化学は、半導体材料やディスプレイ材料などの機能性材料、農薬などの農業化学品、医薬品原薬、基礎化学品をつくる化学メーカーです。1887年に高峰譲吉、渋沢栄一、益田孝らが日本初の化学肥料製造会社として創業した東京人造肥料会社が起源です。

売上高は約2,796億円です。事業は、化学品、機能性材料(⁠液晶配向材用ポリイミド、半導体用反射防止コーティング材など)、農業化学品(⁠除草剤、殺虫剤、殺菌剤、動物用医薬品原薬)、ヘルスケア、卸売などです。

カネカ

カネカは、塩化ビニル樹脂や変成シリコーンポリマーなどの素材、発泡樹脂や太陽電池、医療機器、医薬品、食品(⁠油脂、酵母など)などを手がける化学メーカーです。1949年に鐘淵紡績から繊維以外の事業を引き継いで分離独立しました。2004年に鐘淵化学工業から今の社名になりました。

売上高は約8,116億円です。事業は、Material(⁠塩ビ、モディファイヤー、生分解性バイオポリマーなど)、Quality of Life(⁠発泡樹脂、ポリイミドフィルム、太陽電池、アクリル系合成繊維など)、Health Care(⁠医療機器、医薬品など)、Nutrition(⁠食品など)の4つです。

歴史の違い

日産化学

  1. 1887年高峰譲吉、渋沢栄一、益田孝らが、日本初の化学肥料製造会社として東京人造肥料会社を創業します。
  2. 1937年日本産業傘下の日本化学工業に資産を譲渡し、日産化学工業に社名を変えます。
  3. 1965〜1988年石油化学事業に進出し、1988年に撤退します。
  4. 2001年肥料事業を分社し、研究開発組織を再編します。

カネカ

  1. 1949年鐘淵紡績から繊維部門以外の事業を引き継いで設立されます。
  2. 1950〜1957年塩化ビニル樹脂、ショートニング、アクリル系合成繊維「⁠カネカロン」の製造を始めます。
  3. 1977〜1986年コエンザイムQ10、変成シリコーンポリマー、超耐熱ポリイミドフィルム、医療機器の製造を始めます。
  4. 1999〜2004年電力用太陽電池の製造を始め、2004年に社名をカネカに変えます。

いま何に賭けているか

日産化学

中期経営計画「⁠Vista2027」で、2025年度は半導体材料が全体を牽引し、営業利益636億円、経常利益659億円といずれも過去最高でした。一方、機能性材料以外のセグメントの営業利益は前年比2%程度の増加にとどまったとし、新製品・新事業の創出を最重要課題にしています。AIサーバー向けなどの半導体材料の需要は今後も高い成長が続くと見込んでいます。

カネカ

パーパスは「⁠カガクでネガイをカナエル会社」で、環境・エネルギー、食糧、健康の3つをドメインにしています。ESG経営を「⁠世界を健康にする健康経営-Wellness First」と定義しています。行動指針は「⁠実験カンパニー(⁠大量に試していいものだけを残す)」です。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で日産化学が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい日産化学。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日産化学のほうが景気の波に強い。

よくある質問

日産化学とカネカはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は日産化学が約689万円、カネカが約649万円。日産化学のほうが約40万円高い。
日産化学とカネカはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は日産化学が17.4時間、カネカが19.6時間。日産化学のほうが月2.2時間少ない。
日産化学とカネカはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は日産化学が63.9点、カネカが65.3点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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