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カネカとニチアスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はカネカが約649万円、ニチアスが約600万円。カネカのほうが約49万円高い。
  • 月の平均残業はカネカが19.6時間、ニチアスが12.5時間。ニチアスのほうが月7.1時間少ない。
  • 売上高はカネカが8,116億円、ニチアスが2,519億円で、カネカが約3.2倍の規模。

数字で比べる

カネカニチアス
働きやすさの点数65.3点(⁠A)63点(A-)
平均年収824万円(⁠41歳)760万円(⁠40.9歳)
30歳換算年収約649万円約600万円
月の平均残業19.6時間12.5時間
有給取得率未公表83.8%
平均勤続年数15.5年13.5年
売上高8,116億円2,519億円
売上に対する利益の割合3.6%(⁠経常利益)15.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.17倍1.16倍
従業員数(⁠単体)3,485人1,930人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合はカネカが3.6%、ニチアスが15.6%で、ニチアスのほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数はカネカが65.3点、ニチアスが63点で、カネカが上回る。

何で稼いでいるかの違い

カネカ

カネカは、塩化ビニル樹脂や変成シリコーンポリマーなどの素材、発泡樹脂や太陽電池、医療機器、医薬品、食品(⁠油脂、酵母など)などを手がける化学メーカーです。1949年に鐘淵紡績から繊維以外の事業を引き継いで分離独立しました。2004年に鐘淵化学工業から今の社名になりました。

売上高は約8,116億円です。事業は、Material(⁠塩ビ、モディファイヤー、生分解性バイオポリマーなど)、Quality of Life(⁠発泡樹脂、ポリイミドフィルム、太陽電池、アクリル系合成繊維など)、Health Care(⁠医療機器、医薬品など)、Nutrition(⁠食品など)の4つです。

ニチアス

ニチアス(⁠旧日本アスベスト)は、「⁠断つ・保つ」の技術を基盤に、プラント設備向けの製品・エンジニアリング、工業製品、高機能製品、自動車部品、建材を手がける会社です。1896年に大阪市で日本アスベストとして設立されました。

売上高は約2,519億円です。事業は、プラント向け工事・販売、工業製品、高機能製品、自動車部品、建材の5つです。

歴史の違い

カネカ

  1. 1949年鐘淵紡績から繊維部門以外の事業を引き継いで設立されます。
  2. 1950〜1957年塩化ビニル樹脂、ショートニング、アクリル系合成繊維「⁠カネカロン」の製造を始めます。
  3. 1977〜1986年コエンザイムQ10、変成シリコーンポリマー、超耐熱ポリイミドフィルム、医療機器の製造を始めます。
  4. 1999〜2004年電力用太陽電池の製造を始め、2004年に社名をカネカに変えます。

ニチアス

  1. 1896年大阪市で日本アスベストを設立し、石綿製品の取扱いを始めます。
  2. 1930年最初の国産「⁠ジョイントシートパッキング」を完成させます。
  3. 1961〜1962年東証2部に上場し、1部に指定されます。
  4. 1981年社名をニチアスに変えます。

いま何に賭けているか

カネカ

パーパスは「⁠カガクでネガイをカナエル会社」で、環境・エネルギー、食糧、健康の3つをドメインにしています。ESG経営を「⁠世界を健康にする健康経営-Wellness First」と定義しています。行動指針は「⁠実験カンパニー(⁠大量に試していいものだけを残す)」です。

ニチアス

ニチアス理念は「⁠私たちは、『⁠断つ・保つ』の技術で地球の明るい未来に貢献します。」で、長期ビジョンは「⁠『⁠断つ・保つ』で明るい未来へ」です。会社は、1896年にわが国の保温・断熱分野のパイオニアとしてスタートしたとしています。中期経営計画「⁠しくみ・130」で、2027年3月期に売上高2,700億円、営業利益率16.7%を予想しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るならカネカ、時間のゆとりを取るならニチアス。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いニチアスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

カネカとニチアスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はカネカが約649万円、ニチアスが約600万円。カネカのほうが約49万円高い。
カネカとニチアスはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はカネカが19.6時間、ニチアスが12.5時間。ニチアスのほうが月7.1時間少ない。
カネカとニチアスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はカネカが65.3点、ニチアスが63点で、カネカが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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