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中外製薬と協和キリンの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は中外製薬が約1,041万円、協和キリンが約754万円。中外製薬のほうが約287万円高い。
  • 月の平均残業は中外製薬が3.8時間、協和キリンが25.8時間。中外製薬のほうが月22時間少ない。
  • 売上高は中外製薬が1.26兆円、協和キリンが4,968億円で、中外製薬が約2.5倍の規模。

数字で比べる

中外製薬協和キリン
働きやすさの点数86.8点(⁠S)74.8点(⁠S)
平均年収1,351万円(⁠42歳)987万円(⁠42.4歳)
30歳換算年収約1,041万円約754万円
月の平均残業3.8時間25.8時間
有給取得率未公表79.5%
平均勤続年数13.4年20.5年
売上高1.26兆円4,968億円
売上に対する利益の割合47.5%(⁠税引前利益)17.6%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.26倍1.41倍
従業員数(⁠単体)5,104人3,503人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は中外製薬が47.5%、協和キリンが17.6%で、中外製薬のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは中外製薬が1.26倍、協和キリンが1.41倍で、勢いは協和キリンが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は中外製薬が86.8点、協和キリンが74.8点で、中外製薬が上回る。

何で稼いでいるかの違い

中外製薬

中外製薬は、スイスの製薬大手ロシュのグループに入っている日本の製薬会社です。自社で製造した医薬品を国内で販売し、一部の製品はロシュが海外で販売しています。単一事業の医薬品会社で、税引前利益率が約47.5%と非常に高いのが特徴です。

売上高は約1.26兆円です。事業は医薬品だけです。国内では自社で製造した医薬品を特約店を通じて売り、海外ではロシュが中外製薬の一部の製品を輸入して販売しています。

協和キリン

協和キリンは、キリンホールディングスが親会社の医療用医薬品メーカーです。抗体技術に強みを持ち、X染色体連鎖性低リン血症治療剤「⁠Crysvita」などを世界で販売しています。発酵技術の会社「⁠協和醱酵工業」が前身で、2008年にキリンファーマと統合しました。

売上高は約4,968億円です。事業は医療用医薬品の製造・販売の単一セグメントです。

歴史の違い

中外製薬

  1. 1925年上野十蔵が中外新薬商会を創業し、医薬品の輸入販売を始めます。
  2. 1971〜1989年臨床検査薬の分野に進出し、1989年にはアメリカのジェン・プローブを買収します。
  3. 2002年ロシュとの戦略的アライアンスに基づき、日本ロシュと合併し、ロシュ・ホールディングが親会社になります。
  4. 2004〜2005年一般用医薬品事業をライオンに譲渡します。

協和キリン

  1. 1949年協和産業の第二会社として協和醱酵工業が設立され、東京証券取引所に上場します。
  2. 1956〜1959年発酵法によるグルタミン酸ソーダ製造法の企業化を公表し、抗悪性腫瘍剤「⁠マイトマイシン」を発売します。
  3. 2008年キリンファーマと株式交換で統合し、キリンホールディングスが親会社になって、協和発酵キリンに社名を変えます。
  4. 2011〜2019年英国のProStrakanを買収し、化学品・食品・バイオケミカルなどの事業を譲渡して医薬に集中します。

いま何に賭けているか

中外製薬

2021年に成長戦略「⁠TOP I 2030」を策定し、「⁠R&Dアウトプット倍増」「⁠自社グローバル品毎年上市」を目標にしています。3年ごとの中期経営計画は廃止し、長期目標から逆算した「⁠中期マイルストン」で進捗を管理しています。目指す姿は「⁠患者中心の高度で持続可能な医療を実現する、ヘルスケア産業のトップイノベーター」です。

協和キリン

2030年に向けたビジョンで、「⁠日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして病気と向き合う人々に笑顔をもたらすLife-changingな価値の継続的な創出」を掲げています。中長期構想「⁠Vision 2030 and Beyond」では、先進的抗体技術と造血幹細胞遺伝子治療の強みを生かして研究開発を加速するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で中外製薬が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい協和キリン。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い中外製薬のほうが景気の波に強い。

よくある質問

中外製薬と協和キリンはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は中外製薬が約1,041万円、協和キリンが約754万円。中外製薬のほうが約287万円高い。
中外製薬と協和キリンはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は中外製薬が3.8時間、協和キリンが25.8時間。中外製薬のほうが月22時間少ない。
中外製薬と協和キリンはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は中外製薬が86.8点、協和キリンが74.8点で、中外製薬が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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